平成26年度 電機学校同窓会 見学研修会報告

東芝未来科学館 

 原鉄道模型博物館見学
 
 平成26年10月5日早朝から雨、同窓会の見学会は、朝8時、参加者は集合したが、まだバスが来ない。
 あいにくの天候のため、参加者は早くバスに乗り込みたいが、肝心のバスはまだ。時間ぎりぎりにバスが到着。あたふたとバスに乗り込み、さあ川崎駅前の東芝未来科学館へ、首都高も早朝と悪天候のため、すいすい走る。
 予定の入館時間より、はるかに早い午前9時前に到着。入館は10時からの為、会場付近をまわり時間を調整、やっと入館時間となり、午前10時少し過ぎに、未来科学館へ。
 ここは、9つのセクションに分かれており、一つ一つが大変興味を引くものばかり。最初のコーナーでは、江戸時代のからくり茶坊主など、具体的にまだ稼動する技術に皆さん食い入るように眺めている。
 電気洗濯機やテレビなど、良くぞ保存してあったな、と感じるほどの年代物。それがすべて稼動するので、さらに驚きである。
 東京オリンピックを境にした、電化製品の進化に驚くと同時に、その時代の技術者たちの良い物を世の中に出すと言う執念に感激の連続である。
 電球の松田は、凄い技術だったのだなと食い入るように説明を聞く、田中久重と藤岡市助の東芝創業展示は、感嘆の連続だ。この未来科学館は、名前も未来と言う文字が入っているだけに、創業時の技術から、現在の技術展示、未来への凄い技術など、飽きることが無い展示施設である。
 特に超伝導を利用した近未来の交通技術は、夢が広がる。街ちの未来、ビルの未来、住宅の未来など私たちの、明るい今後を案内している、これでは長生きをしてみたくなる。
 未来には、どんな技術発展が待っているのかな?簡単楽しい夢の生活が待っていそうな気がする。クイズやゲーム感覚で未来が楽しく描かれている。見学時間がオーバーしそうな気配に、管内放送に促されながら、記念撮影を撮り、雨の未来科学館を後にした。
 昼食会場は、横浜中華街、見学会場とは近接場所の為、順調に到着。待ちに待った食事会だ、お酒も出て、食事も美味しく、参加した皆様は、顔が笑顔なっている。
 少し雨も小ぶりになり次の見学会場、「原鉄道模型博物館」これも横浜駅そばなので、わずかな時間で到着。Nゲージ、HOゲージが横浜の鉄道をメインとした待ちを再現している。驚いたのは、切符だなんでも一番が大好きだった、原博士の世界なのだろう。「切符1番」の番号を取る為に、数日も前から売り場で待つ青年のイメージがダブり、当時が思い出される、原信太郎博士の趣味の域を超えた、様子を見せてくれる。横浜の24時間を、鉄道風景で、紹介してくれるジオラマは凄い。残念ながら原博士は、本年7月に他界されたとの事。その後はご子息が受け継ぎ更なる発展を目指しているとの事に、横浜の未来を見たような気がした。
 天候はあいにくだったが、夢を見せてくれた今回の東芝未来科学館と原鉄道模型博物館は、我が母校の開設の原点である、「技術は人なり」「実学主義」を見た気がした。今年の見学会は、天候には恵まれなかったが、内容が凄かった。参加者も楽しんでくれたのではないだろうか?帰りのバスの中は、そのためか技術談義に花が咲いていた。次回はどんな見学会にしようかなと、少し酔った頭で考えながら帰途に付いた。
                                                 安藤志朗 記